2001年3月、NHKホールで ajico というバンドを見ました。去年、結構テレビにも出てたので知っている人も多いとは思いますが、少し紹介するとajico といのは所謂企画もので、メンバーは、歌手のUA、sharbets の浅井健一、ベースのトキエ、ドラム椎野恭一の4人によるバンドです。シングル曲「波動」でタモさんの番組とかにも出てた。「波動」の、最初五分は普通 の(大変素晴らしい)楽曲で、後半五分がメンバーによるインプロビゼーション(即興)という構成からもわかるとおり、まぁそういったセッション色の強い音楽性です。ジャズのスタンダードなんかも演奏してたので、間違いないと思おう。得にリズム隊の二人は圧巻で、ジャズっぽくありながらも分厚く伸びやかなものを繰り出してきます。トキエはドラマー村上秀一の奥さんだったっけな?アップライトベース(縦なやつ)を最高の音で弾きこなします。UA のバックバンドでオーガニックなライブの一端をなしていた椎野恭一というヒトもすげぇ奴で、とにかく上手く、日本の有名プロドラマーに有りがちなリズムがロックっぽくこぎみよくなるとなると、途端にださくなるということもなく、はたまた椎名林檎のバックがやってしまいそうな「クドイっ!」ってゆう感じもなく、クールで格好良かった。
  で、そこに入るギター(ソロ?)なんだが、浅井健一!これがなんか、なんというかやや迷いありなんだな。もともとblankeyjetcityからずっとギターボーカルだし、専用ギターリストではないんだけど、決して下手ではないと言えるんだけど・・・。< ここから非情な憶測が入ります >でも、なんかすごいわかる気がしたんだな。自分があの演奏の中で即興を弾けと言われたら、少しでもスタンダードなものを出したなら自分のセンスが身の毛のよだつものを感じて、げ〜ッとなってしまう。下手にチョーキングなんてしてしまったら終わりだ。こういう経験は非情にたくさんあった、セッションをしても自分の弾いているフレーズに違和感を感じまくってしまって、駄 目になる。ようするにださいと感じてしまう。ここで、やれることは小1時間独自のスケールを考えて、やや空間を強調してサイケデリック風に仕上げるしかないような気がする。でも、そんなこと考えてたらその場にあった偶然の閃きや間をつかみ損ねるかも知れないし、精神を研ぎすまして自分を試してみようとも考えるような気がする。そんなことを考えて、あの格好いいロック好き浅井健一をみてみました。< この憶測は250円で発売中です > はっきり言ってもうまるまる1年楽器に触ってないやつが言えることじゃあないんだけど。
 でもまぁ、バンドは音楽が良いのがいいんだな。「波動」だって浅井健一作ってんだからやっぱりすごいんだな。このバンドは方向的にも好きな方です。UA のやや日本エキゾチックな歌謡と、浅井の作曲センスとギターダイナミズム、トキエと椎野恭一の演奏。まんま60年代ロックにハマるでもなし、現在風のものに仕上がっています。うらやましい。