chemical brothers  2002/02/23
 
音楽と祝事

 

 赤坂ブリッツの2階に席を見つけて、3分しない内にどうやらスタートしたようだ。ステージの上にぶら下がっていたでっかいフタみたいなのがゆっくりDJのブースに降りてきて、つぶされちゃうつぶされちゃうと心配になったが、途中で角度が変わってフタの裏がこっちを向き始めた。ふた裏に映像が写 し出される、丸いスクリーンだったのだ。まるで宇宙船のようなステージセット。ミキサーやシンセサイザーはさながら宇宙船の操縦パネルのようだ。(このページの背景がいちおうステージのスケッチになっています。重いから読んで待っていて下さい)最新作1曲目の「Come With Us」のフレーズがゆっくりと観客に伝わり出して、大歓声が上がる。じわじわと空間を侵食していく音の固まり。爆音とともにダイナミックでチンケ(狙いか?)なタムロールが入り、ビートを刻み出すと1階フロアは熱狂の渦と化した。ステージにはいつの間にか、左右上部、後ろ、DJブースと合計6個のスクリーン映像が写 し出される。1曲目が終わらない内に、次の曲のフレーズがゆっくりと同期してきた。まさか、と思った。そうだ、ビートが止まらないのである。カルチャーショック。ライブの最初から終わりまでずっと音が遮られることはない。音がきれた瞬間といえば、唯一あったブレイクのある曲のみ。1曲目は、次の曲「Music:Responce」にゆっくりとチェンジしていく。ワンフレーズで次のトラックを感じ取った観客から歓声があがる。完全に自分の世界に入り込み、踊り狂う。にこにこしながらステージを見上げてリズムにまかせて体を揺さぶる。決まった踊りなんてものはない、好きなようにすればいい。木村拓哉みたいにジーンズでくるくるしてもいい。chemical brothersのふたりはいるのかどうか感じられない、完全に音楽とリズムがある空間に溶けてしまっているようだ。実際、客もchamicalのふたりを意識しているようなヒトはいないんじゃないかってくらいに感じた。きっと、みんなケミカルが好きなんじゃなくて、ケミカルの音楽が好きなんだと思う。これ当たり前の事なんだけど。ロックとの唯一の違いはここだけか?そう、100%ロックだった。歌もギターもベースもドラムもいない。でも、ロック以外の何ものでもない。音のつくり出すカオス、臨界点突破感覚はよくあるヘビーミクスチャーに似たものがある。でも、客にそういうバンドライブにありそうな悪気は全くなく、単純に音楽を楽しんでいる。これはREEFの持つそれに近い。REEFってめちゃくちゃロックバンドだ。音を楽しむで「音楽」ってゆうのは中国人と日本人だけだが、実際楽しかった。「Block Rockin' beats」「Setting Sun」「Out of Control」「Hey Boy Hey Girl」「It Began in Africa」「Star Guitar」たいして聞いてない俺でも全曲わかるような代表曲ばかりが続けざまに繰り広げられる。スローでサイケデリックな感覚に芸術的なものを感じさせてくれる瞬間もあった。初めての電気系音楽のライブ、行って良かった。
 すげぇライブレポートみたいにしてみた。実際書いてる時たいしてテンションあがってないから。まぁ擬似的にやってがんばった。正直今まで、このchemical brothersってゆう名をきいたら少し フフッっとなってしまうような存在でした。今は短髪となったが、片方の長髪で眼鏡のヒトの顔が非情に個性的で病付きっぽくなっていたからです。ところが今ではあの二人はなかなかクールな人達だと思えます。なんか、クラブとかWIRE とかの 電気系イベントで一晩中楽しむってのもわかるような気がした。自分的にはそういう音楽に対しての理解っつーか、受け入れられるものがあったので貴重な体験でした。できれば、他の電気系の名のある奴のも見てみたいと思った。UnderWorld はちょっと寒そうな歌のヒトがいるから、Richrd D James をきいてみたいな。あと、こういう音楽ってただテープ流してるだけちゃうんか?と思うと思うんだけど、それはなかった。何もしないと音楽は全く展開しない。アドリブって感じが強く、日によってアレンジも全然違うと思うし、なにより電気系DJにもプレイヤー技術(客に対しても)があるってものを十分感じた。

 
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