そらと八重山

 行先を検討している段階から、0歳児(7ヵ月)と一緒に旅行にいくのは難しいだろうかと考えていた。また、親は楽しいだろうが子供は全然楽しくない、我慢しろなどの意見もみた。しかし、転職前最後のチャンスということで自分の独断で沖縄、しかも八重山諸島への旅行を決めた。シーズン前なので4泊5日レンタカー付きで一人7万円天、赤ちゃんはもちろん無料。この基本料金に加え、西表島と小浜島にぞれぞれ一泊するという計画に落ち着いた(勝手に決めたのだが)。結論として、我が子はいつも通り何やら楽しそうだった。
 やはり一番心配だったのは長丁場となる飛行機。東京〜沖縄で2時間ちょっと、沖縄〜石垣島で40分程度だ。しかし、申し込みの段階で赤ちゃん用のバシネット(座席前に取り付けられる簡易ベッド)をリクエストしていたので、思っていたよりも全然苦ではなかった。ベッドにいる時以外に抱いていたのは90%嫁だけど・・。ちなみにバシネットのリクエストはウェブの申し込みフォームの備考欄に「バシネット希望」と書いただけだったのだが、行き帰り共にバシネット装着可能な座席にしてくれていた。旅行代理店、ANAありがとう。

埼玉〜石垣島
 飛行機の出発時刻は平日の11時だったので、通勤ラッシュの電車に赤ちゃんと乗るわけにはいかず、羽田空港近郊の駐車場を借りた。4泊5日で約1万円天、もったいない。この駐車場、空港まで送迎してくるのはいいが、帰りは空港から駐車場へ送迎する人をワゴン車いっぱいになるまで待つので結局30分位出発しなかった。駐車場に着くと、サービスのつもりなのか車のエンジンを入れて冷房全開で待っていた、もったいない。
 空路では前述したように大きな問題もなくに石垣島まで到着した。石垣空港に着いてからレンタカーを受け取り、まずはホテル付近の「なかよし食堂」で昼ごはんを食べる。普通の地元の食堂、既に15時をまわっていたので座敷席が空いていて良かった。ベタにゴーヤチャンプルー定食と八重山そばを食べる。噂通り美味しい。その後、ホテルにチェックイン。ビジネスホテルを少し大きくした感じの新しいところで、まぁまぁ快適。ただ少し煙草臭い、禁煙してもうすぐ2年だが敏感になってきているようだ。宿泊するのはこの日と最終日前日だけなのであまり利用しないことになる。外に出て繁華街を散歩した後、夜は近所の座敷席がある居酒屋「源」で晩酌。アダンサラダについていたトマトやご飯などを潰して離乳食も食べさせてあげた。

バシネット
バシネット
なかよし食堂
なかよし食堂
西表島上原港
西表島上原港

石垣島〜西表島・由布島
 離島桟橋は3年前にはなかったターミナルが整備されていてとても綺麗になっていた。時刻表なども電光掲示板になり見易い。10時30分に石垣島から西表島へ出発。出発前から風が強かったので、カプリ島のトラウマが思い出される。45分間、案外揺れたがカプリ島に比べれば10分の1ぐらいの波だった。西表島北部の上原港に着くとどんよりとした大きな雲が覆ってきていた。西表でもレンタカーを予約していたので迎えに来てもらい乗車。出発して間もなく、パラパラ雨、更に西へ向かうに従って怒涛の豪雨となった。船浮とイダの浜への探検は断念。この島、雨が降るとやることがないんじゃ?と疑心暗鬼になっていたところだが、たまたま東部の野生なんとかセンターに向かったのが良かったようで、由布島に着くころには雨があがり、青空が見えてきていた。
 由布島は西表島に隣接する小島で、周囲2km程しかない。島までは水牛車に乗って連れて行ってくれる。我が子はいつものように水牛車のおじさんに愛想を振りまきまくっており、たいそう気に入られていた。由布島の植物園・浜辺を一通り散歩し、昼飯を食べた。ここの弁当もかなり美味しい。帰りは再び水牛車。帰りのおじさんは三線で歌(なだそうそう)を披露してくれた。我が子もノリノリだった。上陸後、雨の上がった西表島をドライブしながら北部のティンヌカーラという宿に到着した。ジャグジーと庭のついている3部屋しかないペンション風の宿。この宿からは「星砂の浜」が近く、散歩することにした。ベンチに座っていると草むらから猫が駐車場に落ちてきた。イリオモテヤマネコか?と思い、写真をたくさん撮ったが判定は出来ない。夕食は近くの居酒屋「いるむてぃあ」眺めがよく全席座敷の良い店だった。帰り道、辺りは街灯が殆どないので夜になると満天の星空が浮かびあがっている。1分ほど見上げれば大きな流れ星を見ることが出来る。ここはとてもいいところだ。

由布島の水牛
由布島の水牛
由布島弁当
由布島弁当
偶然似ていた二人
偶然似ていた二人
由布島の風景
由布島の風景
  由布島の草
由布島の草
  由布島の水牛池
由布島の水牛池
西表島の風景
西表島の風景
  大見謝ロードパーク
大見謝ロードパーク
  猫注意
猫注意
マングローブ
マングローブ
  ピナイサーラの滝
ピナイサーラの滝
  星砂の浜
星砂の浜
ウナリ崎の夕日
ウナリ崎の夕日
  イリオモテヤマネコ
イリオモテヤマネコ
  いるむてぃあ
いるむてぃあ

西表島〜小浜島
 翌朝は宿で朝食を頂いた。全部美味しかった。自然な食材だったので我が子にもあげられるものが多かった。チェックアウト後、島北部から東部の大原港へ向かう。昨日よりも晴天で気持ちがいい。1日1便の西表島〜小浜島の出発12時30分に間に合うようにゆっくりと進む。車は殆どいないが、野生動物を轢いてしまう恐れがあるので制限速度は40キロほどになっているのだ。東側の沿岸からは今日の宿泊地である小浜島も見ることが出来る。実際、2kmほどしか離れていないので泳いでも行けそうだが、ヨナラ海道という大きな溝があり流れが速い。ヨナラ海道はマンタの通り道なのでダイバーには人気らしい。大原港に着くころには昼時でより日差しが強くなっていた。
 小浜島へは船で20分ほどで到着した。直線でいけば5分ほどで着きそうだが、少し遠回りをしている。この島はNHKドラマ「ちゅらさん」の舞台になっているらしいが、観たことがないのでさっぱりわからない。港付近の「Bob's Cafe」というところで小浜バーガーとタコライスを食べた。小浜バーガーはかなり美味しかった、都会なら1000円以上は取りそうな外観だけど500円。その後、とりあえず島内をバス観光してみた。ちゅらさんの家、西端の細崎(くばざき)などをまわる。細崎からは、とても大きな西表島が良く見える。この島ではかつて竹富島を訪れた時のように、ひとり自転車で探検&謎の神社巡りをしたかったが、丁度豊年祭というのがあり、集落の一部は立ち入り禁止となっていた。港から見えたビーチに立つ白いと鳥居がかなり気になったのだが・・。小浜島ではこの旅唯一のリゾート施設「ニラカナイ」に宿泊した。コテージタイプのリゾートで、プールやプライベートビーチ、ゴルフコースなどがある。夕食はホテル内のレストランではなく、予め座敷席を予約していた居酒屋「サヌファ」というところ。フロントまでの送迎してくれるので便利だ。店は北部の潰れたリゾート施設のひとつを改装して開いているようだ。何を頼んでも美味しかった。

西表島大原港
西表島大原港
タコライス
タコライス
ボブズカフェ
ボブズカフェ
小浜島の民家
小浜島の民家
  小浜島の風景
小浜島の風景
  プール
プール
コテージ
コテージ
  サヌファ
サヌファ
  ご機嫌
ご機嫌

小浜島〜石垣島
 翌朝、プライベートビーチに行ってみた。施設が大きいのでフロントから送迎を利用する。青い海に初めて浸かり、プールで浮かぶ我が子、きっと少しは楽しんだに違いない。ホテルのレストランで昼飯後、小浜港に送迎してもらい、再び石垣島に戻ってきた。やりたい事は尽きたが、せっかく無料でレンタカーが使えるということで島を一周してみることにした。反時計回りに、東の玉取展望台、伸助の店、最北端の平久保崎、伸助の店、西の川平湾。その間約2時間、プールの疲れからか我が子はずっと眠っていた。最後に無料券で石垣島鍾乳洞に行き、懐かしの山羊料理屋「一休」へ。山羊は切れており、牛汁を食べる。相変わらず客が全くいないが、ここの味やはり嫌いになれない、ワイルドだ。食後、近くのハンナ岳の展望台で夕陽を見た。はっきりと海岸線に溶ける夕陽を始めてみた。3年前に訪れた竹富島、今回の西表島、小浜島も見える。ここが旅の総括のようだった。
 翌日13時の便で帰路につく。この子は7ヵ月の時に八重山の島々を訪れたことを全く覚えていないのだろう。だけどその証拠はたくさんある。西表で手に入れた数種類の種、サキシマスオウとマングローブのヒルギ、マザーリーフはちゃんと育ってくれるだろうか。たっぷりと水と光を与えて大切に育てたいと思う。

ビーチ
ビーチ
ビーチ
ビーチ
ビーチ
ビーチ
アグー豚
アグー豚
  白い鳥居
白い鳥居
  玉取展望台からの風景
玉取展望台からの風景
平久保崎
平久保崎
  川平湾
川平湾
  牛汁定職
牛汁定職
ハンナ岳の夕日
ハンナ岳の夕日
  ハンナ岳の夕日
ハンナ岳の夕日
  バシネットで眠る
バシネットで眠る