台北九イ分記

 台湾は日本の八重山諸島の南西の位置すぐ近くにあるが沖縄ほど温暖ではない。特に台北は高地に位置するらしく、冬はやっぱり寒い。とはいえ東京と較べると温度差は10度程度あるので耐えられない程ではないらしく、暖房設備のない施設も多い。3月の台北は日本の4〜5月くらいの陽気だった。昼間アスファルトの上では夏のように暑く、夜は案外冷える感じ。台湾には日本語を話せる人が多く、自分が日本人だとわかっても態度がかわらないので気が楽だ。韓国や中国には行ったことがないので比較はできないが、違いはあるのだろうか。

饒河街観光夜市(1)
饒河街観光夜市(1)
饒河街観光夜市(2)
饒河街観光夜市(2)
饒河街観光夜市(3)
饒河街観光夜市(3)
慈祐宮
慈祐宮
  饒河街観光夜市(日曜)
饒河街観光夜市(日曜)
  台北市内
台北市内

  台湾に到着後、既に日が暮れていたのでホテル近くの饒河街観光夜市に出かけた。夜市というのは、夜に毎日開催される縁日みたいなものだろうか。土曜日ということでとても混み合っていた。3歳くらいの子供もいて、こんな時間まで起きてていいのか?と思う。小6の時に「夢で逢えたら」を見たときに夜更かしだぁと興奮していたのに。犯罪は起きなさそうな雰囲気だ。しかし交通事故は起きそう。大通りではみんな運転が粗く、スクーターを轢いてしまいそうだった。路駐自動車も道を埋め尽くしている。夜市の門に近づくにつれて異様な臭気に気付く。薬膳のような、ツンと鼻を刺す臭いだ。この臭いが名物の臭豆腐(発酵させた野菜などに豆腐を漬けたもの・・)なのか、漢方で煮た骨付き肉なのかは不明だが、夜市の決定的な印象が臭いともに残った。なにやら赤黒い汁の大鍋の中を掻き回すおっさん、この付近で臭いがピークだった。もしもあの鍋の汁が飛び散って俺の舌上に落ちたら・・ワナワナ。おなかが空いて何か食べようと思うにも、これはちょっとな・・となる。とりあえず奥に席のある屋台で料理を指さし注文する(漢字読めない)。なんとか麺線となんとか烏龍麺。麺線はソーメンのように細いラーメン、烏龍麺はお茶と関係あるのかと思ったが、うどんが出てきた。発音的にウードンなのだろうか?どちらも薄い海鮮塩味でおいしかった。両方1個100円程度。スイカジュースやおいしくない肉まんのようなものを食うが、これも40円程度。夜市の反対側の門に辿り着くと、一際行列の屋台があった。有名な胡椒餅屋台らしい。並ぶのが億劫なので、近くの明らかに偽者風な似た名前のものを食べる。あまり美味しくない。並べばよかったか。来た道をUターンし、途中で隣接している鍋物やに入る。鶏の種類とスープを選ぶ。鶏肉ご飯は美味しい。スープは生姜で薄味の鶏肉、これはあまりおいしくない。美味しさよりも健康にいいものなのだろう。この味はきっとそうだろう・・、そうであって欲しい。緑茶には蜂蜜が入っている、甘い。台湾の夜市、日本では絶対に味わえない雰囲気なのでとても楽しいところだ。帰り道にコンビニに寄ると、入ったとたんに夜市の臭いが・・・ゆで卵を漢方のようなものに漬け込んでいる。コンビニ中この臭いでいいのだろうか。

九イ分
九イ分(1)
九イ分
九イ分(2)
九イ分
九イ分(3)
天空之城茶房
天空之城茶房(1)
  天空之城茶房
天空之城茶房(2)
  天空之城茶房
天空之城茶房(3)
天空之城茶房
天空之城茶房(4)
  天空之城茶房
天空之城茶房(5)
  天空之城茶房
天空之城茶房(6)
天空之城茶房
天空之城茶房(7)
  天空之城茶房
天空之城茶房(8)
  天空之城茶房
天空之城茶房(9)

 翌日は朝から九分(ジョウフン)に出かける。九分は台北から車で1時間程度のところにある山間の町で、とても雰囲気の良いろころだ。伊香保温泉にあるような石段の周辺には赤い提灯がいくつも吊るされている。このイメージは千と千尋の(〜略)。九分にはたくさんの茶芸館というものがあり、中国茶を出してくれる良いお店がいくつかある。適当に入った「天空之城茶房」という店も眺めやインテリアが素晴らしく、参考にしたいと思った。天空之城茶房では「凍頂烏龍茶」というお茶を頼んだ、昨日の夜市では考えられない値段のお茶だけど、この雰囲気だけでも十分に価値があると思う。日本に持ち帰った残りのお茶を煎れてみてもやはり美味しかった。台湾に行ったならば、ここ九分はとてもおすすめの土地です。

忠烈祠
忠烈祠(1)
忠烈祠
忠烈祠(2)
忠烈祠
忠烈祠(3)
忠烈祠
忠烈祠(4)
  忠烈祠
忠烈祠(5)
  忠烈祠
忠烈祠(6)
國立故宮博物院
國立故宮博物院(1)
  國立故宮博物院
國立故宮博物院(2)
  台北市内
台北市内
士林夜市
士林夜市(1)
  士林夜市
士林夜市(2)
  麺

   午後は、台北市内の忠烈祠、故宮博物院、士林夜市などいろいろと巡った(巡らされた)。忠烈祠は日本の靖国神社のようなところであるらしく、日清戦争の時の位牌などもあった。日本人観光客には来て欲しくないだろう。一時間毎に実施される衛兵の交代式。衛兵の交代はいろんな国にあるけど、面白いものだ。故宮博物院はこれが国宝かよ?というものが沢山あった。士林夜市は昨晩の饒河街観光夜市に比べて100倍以上の規模と混みあいだったけど、あまりぐっと来るものがなかった。なぜだろうか・・・昨晩の夜市のような強烈な臭気がないのだ。こんなの夜市じゃない!と駄々をこね、あんなに嫌だった昨晩の臭気へと足を向かわせたことは言うまでもない。あの門が近づくにつれ、蘇る臭記憶。もう、これこれ、これだよなぁ〜と疲れた足をフラフラと引き釣りながら、赤クロいおお鍋をかき混ぜるおっさんに近づき、どろどろの臭気なかから取り出された四角い部ッッ体を口に運び入れるゥ (了)

参考文献:
るるぶ台湾